米Advanced Micro Devices,Inc.(AMD社)は2006年7月~9月期決算を発表した(発表資料)。売上高は13億3000万米ドルで,前年同期比32%増と大きく伸びた。

 ノート・パソコン向けマイクロプロセサの売上高と出荷数量がともに過去最高に達した。平均販売単価もノート・パソコン向けに限れば上昇している。サーバなど向けの「Opteron」シリーズも,デュアル・コア品の採用が進み,過去最高の出荷数量を記録した(Tech-On!関連記事)。こちらも平均販売単価が上昇しており,売り上げも過去最高となっている。

 ただし,同社の営業利益は前年同期比8%減の1億1900万米ドルと落ち込んだ。デスクトップ・パソコン向けマイクロプロセサの価格下落が著しいためだという。デスクトップ向けプロセサは出荷数量が伸びたものの,単価が下がったために売上高は前年並みを維持するにとどまった。デスクトップ向けの単価下落が響いて,同社のマイクロプロセサ全体の平均販売単価も低下し,粗利益率は前年同期の55.4%に対して51.4%となっている。

※なお,2005年12月に米Spansion LLC.が同社の連結対象からはずれたため,前年同期との比較は継続事業のみで行っている。

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