米Intel Corp.の2006年7月~9月期決算は2ケタの減収減益となった(PDF形式の発表資料)。売上高は前年同期比12%減の87億3900万米ドル,営業利益は同56%減の13億7400万米ドル。2006年1月~3月期から3四半期連続で前年に対して業績が落ち込んだ。

 マイクロプロセサやチップセット,パソコン用メイン・ボードの販売数量は増加したが,フラッシュ・メモリは振るわなかった。地域別には,米国と日本の売り上げは前年並みを維持したものの,アジア太平洋地域とEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域で前年実績を大きく下回った。

 デスクトップ・パソコンやサーバ向け製品部門であるDigital Enterprise Groupは前年同期に対して22%の減収,60%の減益と落ち込んだ。デスクトップ向けマイクロプロセサで激しい価格競争が続いているという。ノート・パソコンや携帯電話機向け製品を扱うMobility Groupは3%の増収ながら12%の減益。Flash Memory Groupは12%の減収,営業損失は前年同期の3000万米ドルから1億1600万米ドルへ拡大した。

 2006年10月~12月期の売上高は91億~97億米ドルになる見通し。粗利益率は50±1%を見込む。この予想に沿えば,前年同期からは5~10%程度の減収,20~30%程度の減益となる。

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