【EVS-22】三菱自動車、「i」をベースとした電気自動車の試作車を公開
三菱自動車は2006年10月11日、開発中の次世代電気自動車「i MiEV」を公開し、電力会社との共同研究を実施すると発表した。三菱自動車が研究車両の供給や走行データの解析を担当し、電力会社は実証走行の実施、データの収集、市場での実用性評価を担当する。
電力会社との共同研究は、まず2006年11月から東京電力、中国電力と開始し、2007年1月から九州電力が加わる。それぞれの電力会社に1台ずつi MiEVの先行試験車を供給し、業務車両としての適合性や急速充電への対応などをチェックする。
なお、2007年秋にはさらに関西電力、北陸電力を加えた5社に合計で数十台のモニター車を供給し、実際の運転環境下での航続距離や充電時間および実用性のチェック、実証試験のデータ分析などを実施する。
i MiEVは、軽自動車「i」を最小限の改良で電気自動車としたもの。エンジンと変速機の代わりに最高出力47kWの永久磁石式モータと減速ギア(減速比6)を搭載し、フロア下部にLiイオン2次電池を搭載する。2006年度に共同研究する車両は、電圧330Vで容量16kWhの電池を搭載して、最高速度130km/h、10・15モードの航続距離130kmを目標にしている。さらに、2007年度の実証試験車両では、電池容量を20kWhに増やして航続距離を160kmまで伸ばす計画。
搭載するモータはこれまで開発してきたインホイール式ではなく、減速ギア、デファレンシャルギア、ドライブシャフトを介して左右輪に駆動力を伝えるタイプ。軽自動車ではモータが一つでも十分な動力性能が得られ、さらに車体やサスペンションなどをできる限り流用してコストを抑えるため、この構造を採った。
車両質量は電池の搭載により180kg程度増えているが、サスペンションのチューニングにとどめ、ボディの補強はしていない。ただし、モータと減速機を搭載するために、リアのサブフレームは変更している。モータ、インバータのサプライヤーは明かしていないが、Liイオン2次電池はリッセル製という。
同社は今後、電池の改良や各部の軽量化を進め、2010年ごろには航続距離を200kmとしたい考え。併せて市販も2010年をメドに計画中で、価格は150万円から200万円の間で検討中だ。
なお、i MiEVは2006年10月23日からパシフィコ横浜で開催する「第22回国際電気自動車シンジウム(EVS-22)」に展示する予定。













