DVD機器メーカーやコンテンツ会社ら8社で構成する「DVD6C Licensing Group」(Tech-On!関連記事)の代表幹事企業である東芝は2006年10月5日,中国Citron Electronics Co. Ltd.との知財係争において勝訴したと発表した。Citron社のDVD機器は,米国でCyberHome Entertainment, Inc.のブランドなどで販売されている。

 米国ニューヨーク州南部地区の連邦地方裁判所のLawrence McKenna判事は,Citron社とDVD6Cが結んだライセンス契約は法的に適切な形で破棄されており,Citron社は東芝に契約違反金として少なくとも950万米ドル(約11億2140万円)を支払う義務があるとの判決を下した。問題のライセンス契約は,Citron社がロイヤルティーの支払い義務などを果たさなかったため,東芝が破棄していた。

 McKenna判事は,今回の事例に加えて,Citron社のDVD機器事業がDVD6Cメンバーの特許を他にも侵害している可能性があるとして,今後さらに調査を進めるよう命じた。