測定したデータを携帯電話機に送信して解析する
測定したデータを携帯電話機に送信して解析する
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 東芝は,自宅や旅行先で手軽に睡眠の状態をチェックできる腕時計型の睡眠センサ「ウェアラブル睡眠センサ」を開発し,CEATECで展示した。健康管理や介護などのほか,睡眠状態に合わせてエアコンや照明などの家電製品を制御して快適な目覚めを促すといった使い方を想定している。

 睡眠センサは,脈波センサと3軸加速度センサを内蔵している。このうち脈波センサは,緑色LEDとフォトダイオードで構成されており,緑色LEDから腕に照射して反射した光をフォトダイオードで読み取っている。加速度センサは,腕が動いた場合に脈波センサの測定を一時的に中止して補正する役割などを担う。

 脈波センサで測った脈波から心拍の変動を導き出し,さらに周波数を解析して,交感神経と副交感神経のバランスから睡眠状態を判断する。Bluetoothに対応しており,測定したデータは内蔵するminiSDカードに記録するほかに,Bluetooth対応の携帯電話機などに送信することができる。

 睡眠センサの外形寸法は19mm×46mm×50mmで,質量は68.5g。同社が過去に開発した睡眠センサに比べて,体積は1/3程度になったという。容量が600mAhのLiイオン2次電池を内蔵しており,連続駆動時間はminiSDカードにデータを記録する場合が48時間,Bluetoothを用いてデータを送信する場合が14時間である。