実演の様子。画面中央で光空間伝送している。
実演の様子。画面中央で光空間伝送している。
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送信モジュールと受信モジュール
送信モジュールと受信モジュール
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展示パネル1
展示パネル1
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展示パネル2
展示パネル2
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 ロームは光空間伝送に対応できる光送信モジュールと光受信モジュールを開発した。例えばデジタル・カメラとクレードル間,折りたたみ式の携帯電話機のヒンジ部分,機器内でのボード間,高電圧を要求される機器などでの使用を想定する。外形寸法は送信モジュール,受信モジュールともに7.1mm×6.8mm×3.7mm。同社の従来品よりも小さくした。従来品は「10mm×7mm×7mm程度だった」(説明員)といい,大幅に小型化した。光軸合わせできる許容範囲は±1mm。

 伝送速度は100M~2.5Gビット/秒である。「今回の開発品で4Gビット/秒程度でも伝送できると考えている」(説明員)。通信距離は20mmまで。会場ではDVIケーブルから伝送した電気の映像信号を光信号に変換して空間伝送し,SXGAの映像を再生する実演をしていた。実演時の伝送速度は1.25Gビット/秒。また会場では,プラスチック・ファイバで光伝送する光送信モジュールと光受信モジュールもパネル展示している。

 送信モジュールに使用する光源には850nmのVCSELを利用する。今後はさらに小型化して,携帯機器に向けたいという。また伝送速度も10Gビット/秒に高めたい考えだ。