電子情報技術産業協会(JEITA)は,2006年8月の民生用電子機器の国内出荷金額が対前年同期比3.9%増の1835億円だったと発表した。

 前月に12カ月ぶりの前年割れとなった映像機器の出荷金額は同5.7%増の1222億円とプラスに転じた。液晶テレビの出荷台数が同33.4%増の38万台,PDPテレビが同56.8%増の4万2000台と好調に推移した。ただし,CRTテレビが前年実績の1/2以下となる13万5000台にとどまったため,カラー・テレビ全体では10%程度の出荷減となった。ハード・ディスク装置(HDD)内蔵型DVDレコーダは同22%減の17万8000台だった。2006年6月のサッカーW杯開催を前に4月と5月は前年比プラスとなったものの,2005年下期からマイナス基調となっている。


図●HDD内蔵型DVDレコーダの出荷台数の推移(2005年1月~2006年8月)

 音声機器の出荷金額は同18.3%減の125億円だった。ステレオ・セットが15カ月連続で前年実績を割り込むなど,旧オーディオの需要減が続いている。HDDやフラッシュ・メモリを内蔵する携帯型音楽プレーヤの出荷台数は31万4000台だった(JEITAは2006年1月より携帯型音楽プレーヤの出荷台数を公表しているため,前年比はない)。

 車載機器の出荷金額は同6.8%増の488億円と,9カ月続けて前年実績を上回っている。車載DVDプレーヤとHDD内蔵カーナビの出荷が前年同期に対して4割程度,増加した。