発売後20カ月で1000万台を超えたニンテンドーDS
発売後20カ月で1000万台を超えたニンテンドーDS
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2005年から2006年にかけて据置型ゲーム市場は縮小したが,携帯型ゲーム市場は拡大(いずれも1月〜8月期のもの)
2005年から2006年にかけて据置型ゲーム市場は縮小したが,携帯型ゲーム市場は拡大(いずれも1月〜8月期のもの)
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2006年1〜8月期は販売本数シェアでニンテンドーDSが半数を超える
2006年1〜8月期は販売本数シェアでニンテンドーDSが半数を超える
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 任天堂が2006年9月14日に開催した「Wii Preview」の席上,同社 代表取締役社長の岩田聡氏は「脱ゲーム離れ」を宣言した。同氏は2003年の「東京ゲームショウ2003」の基調講演でゲーム離れへの危惧を表明,それ以来「ゲーム人口の拡大」を目標に掲げてきた。その後発売したニンテンドーDSの成功を受け,今回の宣言となった。

 同氏が脱ゲーム離れの指標として挙げたのが「1世帯当たりのユーザー数」である。今回のイベントで明らかにした数字によると,これまでの据置型の世帯当たりユーザー数が2.2~2.8人だったのに対して,ニンテンドーDSのユーザー数は3.0である。これはほかの携帯型ゲーム機の2.0に比べて高く,「単身世帯があることを考えると,4人以上の家族が全員で楽しんでいるのだろう」(岩田氏)という。

 このほかイベントの講演では,2006年におけるハードウエアとソフトウエアを合わせた携帯型ゲーム市場が2005年に比べて2.3倍になったこと,日本市場におけるソフトウエアの販売数シェアにおいてニンテンドーDS向けが50%を超えたことなど,ニンテンドーDSの好調を受けて携帯ゲーム市場全体が拡大傾向になることを紹介した。

 それでも岩田氏は「DSの普及は,Wiiの普及を100%保証するものではない」とし,Wii独自の販売戦略を立てて普及に取り組む姿勢を強調した。Wiiでも,1世帯当たりのユーザー数を重視する。