シャープの無線LAN送受信モジュール「DC2J1DZ120」
シャープの無線LAN送受信モジュール「DC2J1DZ120」
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 シャープは,IEEE802.11b/g準拠の無線LAN送受信モジュール「DC2J1DZ120」をスウェーデンのLSIメーカーであるNanoradio ABと共同開発した。(ニュース・リリース)。外形寸法は8.0mm×7.6mm×1.3mmと非常に小さい。消費電力も小さく,送信時は654mW,受信時は165mW,待機時は0.3mWである。

 同社は2006年3月に無線LAN送受信モジュール「DC2J1DZ115」をサンプル出荷したばかり(関連記事)。今回のモデルはその従来品に比べて体積比で約1/2,待機時の消費電力では1/3と大幅に小型化と省電力化を果たした。

 従来品は4チップ構成であった。具体的には電力制御回路用LSI,ベースバンド処理及びMAC回路用LSI,アナログRF回路用LSI,パワー・アンプを1つのモジュールにまとめていた。新モデルでは,電力制御回路用LSIとベースバンド処理及びMAC回路用LSIを一つのLSIにまとめ,RF回路用LSIとパワー・アンプを一つのLSIにまとめた2チップ構成とした。アナログRF回路とパワー・アンプを集積したLSIはSiGeプロセスで製造した。

 サンプル価格は2万円で,2006年9月下旬出荷予定である。月産で10万個を生産していく計画である。携帯電話機やPDAなどへの搭載を想定しているという。