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HOMEエレクトロニクス機器 > シリコンバレーでデジタル・アート展示会「Zero One San Jose」開催

シリコンバレーでデジタル・アート展示会「Zero One San Jose」開催

  • Phil Keys=シリコンバレー支局
  • 2006/08/18 11:16
  • 1/1ページ
「デジタル掛軸」で映像を投影されたサンノゼ市役所の全体像
「デジタル掛軸」で映像を投影されたサンノゼ市役所の全体像
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サンノゼ市役所のドーム
サンノゼ市役所のドーム
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ドームの一部の様子
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デジタル掛軸に利用したプロジェクタの一部
デジタル掛軸に利用したプロジェクタの一部
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「MISSION ETERNITY」の「TANK」の外観とetoy社の関係者
「MISSION ETERNITY」の「TANK」の外観とetoy社の関係者
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TANKの中に保存している人物を再現する画像の一つ
TANKの中に保存している人物を再現する画像の一つ
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TANKの中に保存している人物を再現する画像の一つ
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TANKの内部で表示する画像の元の写真データ
TANKの内部で表示する画像の元の写真データ
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「SEEN - Fruits of our labor」のベトナム語で書かれたメッセージの一つ。人の目で見ると,黒い箱しか見えない。
「SEEN - Fruits of our labor」のベトナム語で書かれたメッセージの一つ。人の目で見ると,黒い箱しか見えない。
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 シリコンバレー周辺で最も人口が多い米サンノゼ市で,2006年8月7日~13日にデジタル・アートの展示会「Zero One San Jose/Thirteenth International Symposium of Electronic Art (ISEA 2006)」(Zero One)が開催した(イベントのWWWサイト)。シリコンバレーはデジタル技術の開発拠点として知られているが,「美術」のメッカとしての認知度はほとんどない。Zero Oneは,シリコンバレーのイメージを刷新することを目指したイベントの一つといえる。

 このイベントには,全世界から1700人以上のデジタル・アーティストが出展を希望する作品を申し込んだ。その中から,200人近いアーティストの作品を選んだ。中でも特に注目を集めたのは,日本出身の長谷川章氏の「デジタル掛軸」や,スイスetoy.CORP.のデジタル記念物「MISSION ETERNITY」,移民問題を扱った「SEEN - Fruits of our labor」などだった。

サンノゼ市役所に映像を投影


 Zero Oneの目玉美術品は,長谷川氏の「デジタル掛軸」(作品のWWWサイト)だった。建築物の全体に映像を投影する作品である。2003年に始め,今まで金沢城や大阪城,六本木ヒルズ,ギリシャ・アテネのアクロポリスなどで実施したことがある。今回は,三つのプロジェクタ群を使ってサンノゼ市役所の全体に,ゆっくり変化する映像のパターンを投影した。記者が尋ねた平日の夜には,約50人の観客が集まって写真を撮っており,話題を呼んでいることが感じられた。

永遠に記念物データを保存企画


 スイスetoy社は,故人を記念するデータを永遠に保存することを目指すプロジェクト「MISSION ETERNITY」(作品のWWWサイト)を展示した。「現在は半分しか完成していない」(関係者)という。MISSION ETERNITYは主に2つの作品で構成している。一つは,XML形式の個人データ「ARCANIUM CAPSULE」と,そのデータを保存する,ピア・ツー・ピアのアーキテクチャに基づいたオープンソース・ソフトウエア「Angel-Application」。もう一つは,この人の遺灰を収めた貨物用コンテナの内部に,故人に関連する映像を表示する「TANK」である。ARCANIUM CAPSULEによって個人のデータをインターネット上で永遠に保存するとともに,TANKを全世界で公開することで故人をしのぶ。

 Angel-Applicationは,基本的にパソコンに保存する故人のデータを管理する。このソフトウエアを搭載したパソコンは,故人のデータを保存すると決めた他のパソコンとの間で互いにデータを調べて,新しいデータを見つけるとそれを複製する。データを失った場合にも,他のパソコンからデータを複製する。etoy社によると,このソフトウエアの特徴は,互いに関係がある人たちのソーシャル・ネットワークによりデータを管理する点である。互いに関係がある人たちが加わることで,プロジェクトへの参加意識が高まるという。データを永遠に保存するため,このソフトウエアはオープンソースにして,細かく定めた仕様を公開する。

 TANKは,貨物用コンテナの内部の床や壁,天井に白い透明な板を張っている。その裏に1万7000個のLEDを配置し,故人の写真データの一部を,ぼかした形でグレー・スケールで表示する。「亡くなった人の思い出を呼び起こすには,鮮明な画像を表示するのは望ましくないと判断した」(etoy社)。この機能を実現するため,ドイツで開発された技術を採用したという。

 MISSION ETERNITYが最初に対象にする人物は,スイスの俳優でビジネスマンだったJosef Keiser氏である。etoy社によると,1996年に亡くなった米国の哲学者,故Timothy Leary氏のデータも,MISSION ETERNITYで保存する予定という。

赤外線でメッセージをデジタル・カメラに転送


 最近米国で政治的な話題になっている多数の移民について取り上げたのが,8人の美術家による「SEEN - Fruits of our labor」(作品のWWWサイト)である。この作品は液晶パネルを備えた高さ2.4m,幅1.2mの黒い箱から成る。この箱が搭載する液晶パネルは赤外線しか表示しないため,作品が表示している画像を見るには,デジタル・カメラを内蔵する携帯端末を利用する必要がある。この作品は,米国の移民の体験に関係があるメッセージや画像を表示している。

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