HDD出荷台数の推移(単位:万台)
 米Seagate Technology LLCの2006年4月~6月期における売上高は対前年同期比16%増の25億2900万米ドルとなった(発表資料)。同社は米Maxtor Corp.の買収を2006年5月19日に完了しており(Tech-On!関連記事),今回発表した連結業績には,5月19日~6月30日までのMaxtor社の業績が含まれている。売上高のうち2億7900万米ドルがMaxtor製品の売り上げという。

 営業利益は対前年同期比74%減の7200万米ドル,純利益は同98%減の700万米ドルと大きく落ち込んだ。Seagate社によればこの減益は主に,Maxtor社買収に関する費用や税金を1億4600万米ドル計上したこと,Maxtor社の7200万米ドルの赤字が加算されていることによるものという。

 この四半期のハード・ディスク装置の出荷台数は3360万台(うち430万台がMaxtor製品)で,前年同期の2730万台を大きく上回った。デスクトップ・パソコン向けで約3割,ノート・パソコン向けで約7割,出荷台数を伸ばしている。平均単価は直前四半期から1米ドル程度低下して75米ドルとなった。

 Seagate社は会計年度を7月から翌年6月としているため,2006年度通期(2005年7月~2006年6月)の業績も発表した。売上高は対前年度比22%増の92億600万米ドル,営業利益は同21%増の8億7400万米ドルと,通期では利益も伸ばした。

 7月~9月期について同社は,売上高が26億5000万~28億米ドル程度になると予測している。Maxtor社の買収による損益への影響は-7500万米ドル程度になる見通しで,希薄化後1株当たり利益は0.04~0.08米ドルを見込む。なお,前年7月~9月期は売上高が20億8800万米ドル,希薄化後1株当たり利益は0.54米ドルだった。

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