NTTドコモが,デジタル放送が受信可能な携帯電話機,いわゆるワンセグ端末を今後4~5機種追加発売することを明らかにした。2006年7月28日に開催した2006年度第一四半期の決算会見の席上,代表取締役社長の中村維夫氏が語ったもの。

 同社が販売するワンセグ端末は,現状ではパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P901iTV」1機種だけである。一方,KDDIは既に3機種(W41H, W33SAII, W33SA)を製品化済みであり,「将来的にはワンセグ受信機能を標準装備することになるだろう」(同社 代表取締役 社長 兼 会長の小野寺正氏)と積極的な姿勢を示している。

 NTTドコモがワンセグ端末を追加する理由として中村社長は「P901iTVの販売台数が10万台を超えるなど好調なこと」「ワンセグ機能搭載のためのコストが当初の1/2~1/3まで下がってきたこと」を挙げた。データ放送からWWWサイトへの誘導など,通信トラフィックを増やすような新サービスが登場したからではないとした。