AMDがATIを54億米ドルで買収へ
米Advanced Micro Devices,Inc.(AMD社)とカナダATI Technologies Inc.は2006年7月24日,AMD社がATI社を買収することで合意したと正式に発表した(発表資料)。買収額は約54億米ドルで,2006年第4四半期の手続き完了を目指す。
ATI社は,GPU(graphics processor unit)と呼ばれる画像描画用LSIやノートパソコン向けのチップセットの大手メーカーである。AMD社がATI社を買収するという噂は以前から度々出ては消えていたが,7月21日には北米の各メディアが「極めて確かな筋からの」予測記事を一斉に報道し,両社の動きに注目が集まっていた。
AMD社は「4×4」と呼ぶ,デュアル・コアのマイクロプロセサ二つ(合計コア数は4)と,デュアルGPU搭載カード2枚(合計GPU数は4)とで構成するパソコン・ゲームのハイエンド・ユーザー向けのプラットフォームを推進中。今回の買収には,このプラットフォームを強固なものにするという狙いもありそうだ。
加えて今回の買収は,AMD社の競争相手に対する戦略といった側面もありそうだ。AMD社は現在,北米市場でIntel社とノートパソコン向けマイクロプロセサのシェア争いでしのぎを削っている。ATI社はIntel社向けにもノートパソコン向けのチップセットを提供している。あるパソコン用部品メーカーの関係者は「今回の買収で,Intel社にとってはチップセットの調達で多少の影響が出てくるかもしれない」と指摘した。












