NTTドコモと台湾High Tech Computer Corp.は,QWERTY配列のキーボードとタッチパネルを備えたWindows Mobile OS端末「hTc Z」を開発した。企業ユーザー向けに,各種サーバーと組み合わせたシステムとして販売する。

 hTc Z は,米Microsoft Corp.のワープロ・ソフト「Word」と表計算ソフト「Excel」についてはファイルの閲覧と編集が可能,Microsoft社のプレゼンテーション・ソフト「PowerPoint」,米Adobe Systems Inc.のPDFファイルについては閲覧ができる。

 hTc Z が搭載するOSは,Windows Mobile 5.0日本語版。Windows ServerやMicrosoft Exchange Server 2003 SP2との連携によって,ユーザー側からサーバーに問い合わせることなくメールを受信できるプッシュ・メールや,サーバーに保管したスケジュール・データと端末情報との同期機能を提供できる。ローカル通信によるパソコンとのPIM(個人管理情報)データの同期も可能。

 移動体通信機能については,W-CDMAとGSM/GPRSの両方式に対応,海外でも利用できる。近距離無線では,無線LANとBluetoothに対応する。

 NTTドコモは,2006年7月19日~21日に開催される無線技術のイベント「ワイヤレスジャパン 2006」に同端末を出展する。