図1 スピーカ機能搭載の60型スクリーン
図1 スピーカ機能搭載の60型スクリーン
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図2 スクリーン上部にアクチュエータを取り付けた
図2 スクリーン上部にアクチュエータを取り付けた
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 家電量販店のコジマは,オーセンティックと帝人ファイバーと共同で,スピーカ機能を備えた60型スクリーン「ASS-60AK」を開発し,2006年7月21日から販売を始める(図1)。プロジェクターを使ったプレゼンテーション用途に向ける。アンプとアクチュエータをスクリーンに搭載し,スクリーン自体を振動させることでスクリーン全面から音声を出力する。スクリーン自体をスピーカとして使う製品は,世界初という。

 スピーカ機能は,英NXT社の「SoundVu」技術を基にしたもの。この技術を使って液晶パネルから音声を出力する製品の開発実績があるオーセンティックのノウハウが,今回のスクリーンの開発に生かせたという(Tech-On!関連記事)。アクチュエータの搭載位置を工夫してあるため,一般的なスクリーンのようにスクリーンを巻き取って携帯できる(図2)。スピーカは2チャネルで,1チャネル当たりの出力は6W。パソコンなどのヘッドホン出力に接続して使う。スクリーンの素材には,帝人ファイバーが開発した「Teonex」と呼ぶポリエチレンナフタレートの織布を使った。価格は,5万9800円である。