旭化成エレクトロニクスは,同社の100%子会社である旭シュエーベルと旭化成電子,旭化成マイクロシステムの各事業を2007年4月1日から旭化成エレクトロ二クスで一体運営する。これに伴い,旭化成エレクトロニクスの内部組織を電子材料と電子部品の二つの事業領域に分ける。電子材料は既存事業の拡大と新規用途の開発を,電子部品については、アナログ‐デジタル混載LSIの拡大や新たなセンサー応用製品の拡大を図りたいとしている。

 旭化成エレクトロニクスは,2003年に旭化成グループのエレクトロニクス部門の事業会社として発足し,旭シュエーベルや旭化成電子,旭化成マイクロシステムといった関係会社3社を含めたグループ運営をしてきた。今回,関連会3社のそれぞれの営業部門と開発部門を旭化成エレクトロニクスに吸収統合する。一方,新体制移行後も3社は現在の担当事業の製造部門として継続される。

 これまで旭化成エレクトロニクスは,感光性ポリイミド前駆体,感光性ドライフィルムレジストなどの電子材料や超薄型の平面状コイルなどを手掛けてきた。旭シュエーベルは,プリント配線基板用ガラス織布と,旭化成電子はホール素子などの磁気センサーの製造,販売を,旭化成マイクロシステムはアナログ‐デジタル混載LSIなどの設計,製造,販売を手掛けていた。