任天堂は韓国に販売子会社Nintendo of Korea Co., Ltd.を設立する。同社は米国や欧州,豪州,中国などに販売会社を有しているが,韓国に拠点を持つのは今回が初めて。

 韓国といえばオンライン・ゲームの盛んな地域として知られるが,任天堂によると,「韓国政府にはパッケージ・ゲームの流通を促してソフトウエア開発事業などの振興を図る構想があるようで,昨年あたりから日本のゲーム・メーカーに対しても勉強会の開催を打診するなどの動きがある」という。

 従来の任天堂の韓国市場に対するアプローチは,代理店を通じての販売にとどまっていたが,今後は韓国向けにローカライズした製品の拡充なども含め,本格的な市場進出を図る。販売品目としては「ニンテンドーDS」や「Wii」などを予定している。資本金は250億ウォン(約30億円)。2006年7月7日に設立の予定だ。

 なお,同業種のソニー・コンピュータエンタテインメントは,韓国Sony Computer Entertainment Korea Inc.を2001年12月に設立している。