松下電器産業は,2006年9月に米国で発売するBlu-ray Discプレーヤー「DMP-BD10」の希望小売価格を1299.95米ドルと発表した(ニュース・リリース)。

 DMP-BD10は,単層25Gバイトと2層50GバイトのBlu-ray Discパッケージ・メディアの再生に対応する。同社独自のIP変換技術「P4HD」を備え,映像信号を1080pまでアップコンバートする機能を持つ。テレビやチューナーをプレーヤーから制御できる同社の独自インタフェース規格「EZ-Sync HDAVI」に対応したHDMI出力端子を備える。ビデオ信号用D-A変換器には標本化周波数296MHzの14ビット品を搭載。これにより,輝度標本化周波数が74MHzである1080i/720pの映像信号を4倍オーバーサンプリングでき,帯域外雑音を低減できる。

 このほかオプション品として,ホーム・シアター用アンプ「SA-XR700」,ホーム・シアター用スピーカー「SB-TP1000」を用意する。アンプの価格は999.95米ドル。HDMI端子を入力用に1系統,出力用に2系統持つ。スピーカーの価格は2999.95米ドル。

 なお,韓国Samsung Electronics社は業界初のBlu-ray Discプレーヤー「BD-P1000」を2006年6月25日に米国で発売する。価格は999.99米ドル。ソニーは2006年10月25日にBlu-ray Discプレーヤー「BDP-S1」を米国で発売する。価格は999.95米ドルである。ただし,同じくBlu-ray Discプレーヤー機能を持つ「プレイステーション 3(PS3)」をソニー・コンピュータエンタテインメントが2006年11月発売に499米ドル(20GバイトHDD搭載品),599米ドル(60GバイトHDD搭載品)で発売することから,BDP-S1は映像/音声回路の性能などでPS3と差異化を図ることになりそうだ。