バッファローが展示した,Windows Connect Now対応の無線LANルーターを使った接続のデモ
バッファローが展示した,Windows Connect Now対応の無線LANルーターを使った接続のデモ
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 米Microsoft Corp.は6月20日,東京都内でハードウエア技術者向けの会議「WinHEC 2006 Tokyo」を開催した。同会議は,先月米国で開催された「WinHEC 2006」のダイジェスト版で,同社はそこでWindows Vistaに搭載されるIPネットワーク関連の技術「Windows Rally」を説明した。

 Windows Rallyは,IPネットワークで簡単に機器を認識して接続できるようにするWindows Vistaが搭載する技術の総称である。ネットワーク上でプラグ&プレイを実現するためのプロトコル群や,「Windows Connect Now(WCN)」などで構成される。

 Windows Connect Nowは,Windows XP Service Pack2(SP2)でサポートした,無線LANの設定を簡略化するための技術。Windows Vistaでは,この技術を拡張したものを搭載するという。無線LANのネットワークに機器を追加する際,設定に関する専門的な知識がなくても簡単に設定ができる。

 具体的には,3種類の接続形態がある。1つは,Windows XP SP2で既にサポートしているUSBメモリーを使う方法。2つ目は,無線LANに接続する機器をUSBケーブルでパソコンにつなぐと,USBケーブル経由で設定情報がカメラに送られ,自動的に無線LANに接続される。
 3つ目は,WiFi経由で設定情報を機器から送り,自動的に無線LANに接続する方法。例えば,WiFi対応のプリンターの電源をオンにするだけで,Windows Vistaがそれを検知して設定を行う。Microsoft社はこの手法を,WCN-NETと呼ぶ。

 同社は現在,無線LANに関する業界団体「WiFi Alliance」で策定中の無線LANの接続設定を簡単にする標準規格「Wi-Fi Simple Configuration」において,WNC-NETの採用を呼びかけている。Wi-Fi Simple Configurationは2006年夏か秋ごろに規格化される模様である。