米General Electric社のアドバンス・マテリアルズ事業部門は,高温環境下で長期信頼性が求められる自動車用途での適用を想定し,圧縮永久歪を低減したフロロシリコーンゴムの新グレード「FQE205U」「同206U」「同207U」を開発し発売したと発表した。圧縮永久歪は,従来品が20%と高かったのに対して,新グレードでは3~5%まで低減したとしている。

 同ゴムは,高温環境下で耐油・耐燃料性が求められるガスケットやOリングに最適なものという。硬度は,日本工業規格のJIS Aで50/60/70に相当する3種類。日本の現地法人であるGE東芝シリコーン(本社東京)が顧客の要求特性を調査し開発を進めたもので,2005年から一部ユーザーに対して供給を開始していたものという。今後は,日本をはじめとするアジア地区のほか,ヨーロッパ地区やアメリカ地区でも拡販するとしている。