トヨタ自動車は,1999年3月に定めたグリーン調達ガイドラインを7年ぶりに改訂,2006年4月から運用を開始する(発表資料TOYOTAグリーン調達ガイドライン)。主な変更点は以下の4つ。

 (1)環境への配慮に加えて,社会全般への配慮にも言及。取引先に向けても「国内外の法令・社会規範を遵守し,『人間性尊重』の経営を実践されることを期待します」とした。

 (2)トヨタへ納入される部品や資材に限らず,取引先には事業活動全般にわたって,環境への配慮(CO2の低減など)を求めるとした。

 (3)物流における環境取り組みを要請。CO2排出量や梱包・包装資材の低減を求めるとしている。

 (4)従来版の発行後に取り組みを始めた項目を記載した。具体的には,欧州ELV(End of Life Vehicle)指令への早期対応や,Eco-VAS(Eco-Vehicle Assessment System:自動車の環境への影響を評価するトヨタ独自のシステム)対応,委託物流での環境取り組みなど。