ソニーは2006年4月から,ACCESSに対して「ロケーションフリー」用ソフトウエアのライセンス提供を始める。ロケーションフリーはソニーが開発したテレビ視聴システムであり,専用ソフトウエアを搭載した端末を使って自宅で受信したテレビ放送やDVDコンテンツを,無線LANやインターネット経由で場所を選ばずに視聴できる。

 ACCESSが開発するソフトウエアの対象機器は,米Microsoft Corp.の小型機器向けOS「Windows Mobile」搭載機器と携帯電話機。ソニーのベースステーション「LF-PK1」を使い転送したテレビ放送や自宅のDVDコンテンツを視聴できる。

 これまでロケーションフリーを視聴できる端末は,専用端末のほか,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション・ポータブル(PSP)」やパソコンがあった。ソニーは今回のライセンス提供により,ロケーションフリー受信端末の拡大を狙う。

 ソニーによると,今回のACCESSとの契約は独占的なものではなく,今後ほかのメーカーやソフトウエア開発企業などに対しても採用を働きかけていくという。