メモリースティックより1億枚の資産継承を重視

 ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長の久多良木健氏は,「すべてに答えるわけには行きませんが,みなさんから寄せられたメールは必ず見ています」とし,メモリ・カードの採用に踏み切った理由は,こうした一般消費者からの要求が特に強かったからと説明した。「最後の2~3日前に決断した」という。

 ソニー本社の一部からはメモリースティックの採用を要求する声もあったようだが,「それよりも,すでにプレイステーション用にお使いいただいている1億枚のメモリ・カードを優先した」(久多良木氏)という。