データガレージは,独自に調査・集計・算出した半導体BB比(受注額/販売額)である「DGレシオ」の2006年1月分を発表した。DGレシオは1.03と対前月比0.07ポイントの減少となった。受注は1.32(2003年1月時点との相対値)と同0.01ポイント増加,販売は1.42と同0.09ポイント増加した。同社による市況分析は以下の通りである。

 2006年1月のDGレシオが対前月比で落ち込んだのは,2005年12月以降の販売が好調だったためである。2006年2月に入って販売は多少減速しており,パソコン(PC)やPC周辺機器,携帯電話機は年末商戦後の在庫が出始めている。DGレシオの3カ月移動平均に頭打ちの傾向が見え始めていることから,今後は2005年末からの景気上昇基調を維持できるかどうかに注意が必要となる。

FPDテレビ関連は好調を維持

 分野別の状況は以下の通りである。PC向けの受注は1月まで高い水準で推移していたが,2月に入って落ち込んだ。企業向けの需要が減少していることから,デスクトップPCの下落幅が大きい。携帯電話機は大手メーカーが生産調整に入っており,今後も断続的に調整局面が続きそうである。民生機器は,FPDテレビ関連は依然として好調を維持しているものの,DVDは1月から受注の調整局面に入っている。

 DGレシオは世界の半導体,電子部品,製造装置,材料メーカー約20社からの聞き取り調査を基に,データガレージが独自に算出している。調査対象としている会社の社名は公表していない。

半導体市況の先行指標となるDGレシオが対前月比で0.07ポイント減少。
半導体市況の先行指標となるDGレシオが対前月比で0.07ポイント減少。
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