日本レコード協会は2月24日,2005年第4四半期(10月1日~12月31日)および2005年通期における,国内の有料音楽配信の売上実績を発表した。同協会に加盟する41社の実績値を集計した統計データである。

 2005年第4四半期は,「iTunes Music Store」に代表されるインターネット経由のダウンロード販売(以下インターネット・ダウンロード)が特に好調だった。実績値は,数量で前期(7月1日~9月30日)比211%の496万回,売上金額で同199%の8億7045万円と大幅に伸びた。一方,「着うた」「着うたフル」などの携帯電話向けダウンロードは,数量で同107%の7740万回,売上金額で同105%の95億6924万円と一桁台の伸びにとどまった。

 2005年通期では,インターネット・ダウンロードが数量で946万回,金額で18億5062万円,携帯電話向けは数量で2億5838万回,金額は323億4000万円となった。これにインターネット,携帯電話以外のチャネルの配信による収入などを合計すると,市場全体では数量が2億6790万回,金額が342億8301万円となっている。

 なお,インターネット・ダウンロードと携帯電話向けダウンロードの市場全体に占める販売シェアは,金額ベースでそれぞれ5.4%,94.3%。アップルが2005年8月に「iTunes Music Store」を開始して以来,インターネット・ダウンロードの市場は急速に伸びているものの,国内ではまだ大半が携帯電話向けとなっている。