日産自動車と早稲田大学は,自動車関連技術に関して,組織的な連携を図ることで合意した。両者はこれまでも自動車関連技術に関する共同研究を行ってきたが,今後はさらに共同研究を推進するとともに,社会貢献や人材交流の分野でも協力していく。

 社会貢献分野においては,早稲田大学の平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)と日産自動車で,経験やノウハウを共有して新たな活動を試みる。具体的には,タンザニアなどのアフリカ地域に日産自動車が車両を提供し,WAVOCがボランティア・スタッフを派遣することなどを検討している。タンザニアでは夜間に野生のゾウが民家に突進する事故が増えており,自動車のライトやクラクションなどを使った事故対策が採られているという。

 このほか,2006年3月下旬に開催予定の「ニッサンゆかいな絵本と童話展」にWAVOCのメンバーがスタッフとして協力すること,6月20日の「世界難民の日」に日産スタジアムでフットサル大会を開催し,そのスタッフとしてWAVOCのメンバーが参加することなども検討中だ。人材交流については,日産自動車から早稲田大学へ,自動車関連技術や経営学などの分野の講師を派遣することなどを検討している。