昭和電工は,2005年(2005年1月~12月)の連結決算を発表した。売上高は対前年同期比9.6%増の8119億円,営業利益は同9.8%増の572億円となった。特にハード・ディスク装置(HDD)向け記録媒体が好調で,その結果,電子・情報部門の売上高は対前年同期比214%増の1339億円,営業利益は同48%増の197億円に拡大した。

 昭和電工は電子・情報部門に対して2006年に650億の設備投資を予定している。そのうちの大半が,好調なHDDの記録媒体向けとなる予定。2006年3月末までに既存設備の増強で月間生産能力を305万枚増やして1375万枚とする(Tech-On!関連記事)。さらに,2006年11月の稼動を目指してシンガポールに新たな工場を建設することを決めた。これらを合わせて,2008年末までに月産2400万枚に引き上げる。2005年6月に同社が世界で初めて量産を開始した垂直記録方式HDD向け1.8インチ型記録媒体は,月産数万枚規模で推移しているという(Tech-On!関連記事)