3月に発売予定の「ニンテンドーDS Lite」
 任天堂は,2005年第3四半期までの9カ月(2005年4月~12月)の売上高が対前年同期比1.7%減の4123億3900万円だったと発表した。営業利益は同19.7%減の827億8300万円。減収減益の決算となったが,中間期(Tech-On!記事)に比べると,マイナス幅は小さくなっている。

 2005年12月にゲーム機として最も速く国内市場での500万台販売を達成した「ニンテンドーDS」は,「年末商戦は供給が追いつかないほど絶好調だった」(同社広報)といい,2005年12月末時点で累計570万台を販売した。対応ソフトウエアの世界販売本数も,この9カ月で通期予測の4000万本に迫る3590万本となっている。特に,ニンテンドーDS向け無線LANサービス「ニンテンドーWi-Fi」対応の「マリオカートDS」はこの四半期だけで300万本以上の売り上げを記録した。

 一方,発売から年月を経た据置型ゲーム機「ニンテンドーゲームキューブ」は,前年同期に比べて販売台数を大きく減らしており,対応ソフトウエアの売り上げも低迷している。携帯型ゲーム機では,2005年9月に発売した「ゲームボーイミクロ」の累計販売台数が「まだまだ満足できない」(同)182万台にとどまった。「ゲームボーイアドバンス」「ゲームボーイアドバンスSP」の販売台数も減少している。

「ニンテンドーDS Lite」を3月に発売

 同社は決算発表と同時に,ニンテンドーDSの上位機種「ニンテンドーDS Lite」を発表した。折りたたみ時で133×73.9×21.5mmと,従来機種(148.7×84.7×28.9mm)よりも小さいこと,重さも従来機種の275gに対して218gと軽いことが特徴。また,画面の輝度を4段階で調整できる機能を搭載した。発売日は2006年3月2日。価格は従来機種の1万5000円に対して1万6800円である。筐体色は白の他に2色の合計3種類を用意する予定だ。

■国内企業の最新の決算はこちらからご覧いただけます。