米国の地上アナログ放送の中止日を2009年2月17日に設定するといった内容を盛り込んだ法案「Deficit Reduction Act of 2005」が下院を通過した(発表資料)。この法案では,アナログ・テレビの所有者がデジタル・テレビ放送をアナログ信号に変換する装置を購入するために9億9000万米ドルの補助金を確保した。必要に応じて,15億米ドルまで拡大するオプションもある。デジタル-アナログ変換器を購入するために,米国の視聴者は「2008年1月1日から2009年1月31日に40米ドルのクーポンを1世帯当たり2枚」確保できる。

 元々の提案では,地上アナログ放送の中止日を2006年12月31日に設定していた。通過した内容では,アメフト「Super Bowl」放送日の後になった。米国の報道によると,今回下院が通過した法案は,既に米上院に移された。この法案は,米下院と米上院の間で内容を調整したものであり,そのままで米上院を通過する可能性が高いと見込まれる。