ルネサス テクノロジとNTTドコモは,複数のCPUコアを搭載した携帯電話機向けマイクロプロセサの消費電力制御手法とその実装方法を「ISSCC 2006」で解説する(講演番号29.5)。講演名は「A Power Management Scheme Controlling 20 Power Domains for a Single-Chip Mobile Processor」である。

 NTTドコモは2004年7月,ベースバンド処理回路とアプリケーション・ソフトウエア処理用のプロセサを一体化したLSI,いわゆる1チップ・ケータイの開発に向け,ルネサス テクノロジに対して技術投資をすることを発表していた(Tech-On!の関連記事1)。ルネサスは,2005年7月末から共同開発したLSIのサンプル出荷を始めているTech-On!の関連記事2)。今回の共同発表はその成果とみられる。講演概要によると,マイクロプロセサ全体を20の領域に分割し,リーク電流を減らしたという。通信時の消費電流は299μA,待機時は7μAとする。