「MT430型」のデモ画面。上のグラフが信号のジッタ,下のグラフがPMTを受信した時間間隔。
「MT430型」のデモ画面。上のグラフが信号のジッタ,下のグラフがPMTを受信した時間間隔。
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 米Tektronix, Inc.は,地上デジタル放送による携帯機器向けサービス「ワンセグ」のトランスポート・ストリームを解析できる「MTS430型」を2005年11月16日から幕張メッセで開催されている「2005国際放送機器展」に参考出品した。ワンセグを受信する携帯電話機やカーナビといった端末の機器メーカーなどでの利用を想定している。製品の発売時期は未定とする。

 同社は以前から,地上デジタル放送のトランスポート・ストリームを解析する機器を製品化している。今回は,TS(transport stream)パケットのパケットIDを記したPAT(program association table)がない1セグメント放送に対しても,画像や音声のパケットIDを格納したPMT(program map table)やPCR(program clock reference)などを解析する機能を追加した。また,ワンセグと固定端末向けの13セグメント放送ではPMTを受信する時間間隔が異なっているが,今回の製品ではそれぞれの信号を識別し,解析することが可能である。