最新機種でも一部は非対応に
最新機種でも一部は非対応に
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 JR東日本は,携帯電話機による電子乗車券/電子マネー・サービス「モバイルSuica」を2006年1月28日午前4時から始めると発表した(発表資料)。現行のSuicaカードと同じように自動改札や対応店舗での決済で利用できるほか,残額表示やオンラインの入金が可能になる。

 今回の発表では,モバイルSuicaに対応する機種も明らかにした。具体的には,NTTドコモの「902i」シリーズの4機種(F902i,N902i,P902i,SH902i)と「901iS」シリーズの3機種(N901iS,P901iS,SH901iS),KDDIの「W32H」「W32S」である。決済機能を持つ「おサイフケータイ」とSuicaは,共通の非接触ICカード機能「FeliCa」を採用しているが,モバイルSuicaに対応する機種は一部に限られた。例えば,NTTドコモの最新シリーズである902iでも,D902iとSO902iが今回のリストから外れている。「D902iは非対応,SO902iは未定」(NTTドコモ)だという。

 KDDIのおサイフケータイは現行の2機種とも対応することになるが,W32Sについては「新バージョンへの対応が必要になる」としている。その理由についてKDDIでは「JR東日本が定める自動改札機の通過性能基準を一部満たせない」ことを挙げており,JR東日本の基準が厳しかったことがうかがえる。KDDIは,W32Sの具体的な対応策について「今のところ決まっていない」(KDDI)という。

 ボーダフォンのおサイフケータイは今のところ「703SHf」だけだが,今回は名前が挙がっていない。