富士通ゼネラル,脱臭に特化した家庭用脱臭機を開発
富士通ゼネラルは,脱臭性能を同社の空気清浄機の50倍〜150倍に高めた家庭用脱臭機「DAS-30P」を開発し,2005年12月上旬に発売する(図1)。家庭用途としては初めて複合金属酸化触媒フィルタを搭載したほか,3波長の紫外線を利用することで,脱臭能力を強化した。
開発した脱臭機は,3段階で臭いを除去する(図2)。第1段階は,集じんフィルタでホコリや花粉などを取り除いた後,複合金属酸化触媒フィルタで強烈な臭いを分解する。第2段階では,第1段階で除去し切れなかった弱い臭いについて,紫外線を用いたユニット「UVデオドラントユニット」で除去する。
UVデオドラントユニットは,185nmと254nm,365nmの3波長を発光する紫外線ランプと光触媒プレート,オゾン分解触媒フィルタで構成する。ユニット内では,185nmの紫外線を照射することで,酸素からオゾン(O3)を生成し,臭い成分を酸化分解する。
さらに,365nmの紫外線を光触媒プレートに照射してユニット内の水分をラジカル化することで,臭いの成分を分解する。除菌効果に優れる254nmの紫外線は,ユニット内の空気の除菌に利用する。その後,ユニット内の空気をオゾン分解触媒フィルタを通して室内へ放出する。
第3段階では,オゾン分解触媒フィルタを通過した空気に0.01ppm〜0.02ppmのオゾンを含ませることで,カーテンやカーペット,家具などに染みついた臭いを直接分解する。オゾンの濃度については,許容規制値とされる0.1ppmの1/5〜1/10程度に抑えていることから,人体への影響はないとしている。
これにより,従来の同社製空気清浄機「ACS-24NVU」と比べて,糞便臭で50倍,ペット・し尿臭で150倍,生ゴミ臭で150倍の脱臭能力を実現したとしている(図3)。
フィルタ交換が不要
このほかの特徴として,すべてのフィルタ交換を不要にした。特に複合金属酸化触媒フィルタについては,フィルタの前面に出力28Wのヒータを配置し,12時間ごとにフィルタを加熱することで,脱臭能力を再生できる。その結果,開発した脱臭機の製品は,24時間フル稼働の状態で6年間の利用が可能としている。
高齢化社会により介護を必要とする人が2010年には390万人と2000年に比べて1.4倍に増える見込みであることや,室内で飼育する犬や猫が約1600万頭と増加していることなどから,住宅内の臭いを解消したいというニーズが高まっていると富士通ゼネラルはみている。市場規模としては約200億円を見込んでいる。内訳は業務用脱臭機市場の約80億円と,約370億円の家庭用空気清浄機市場のうち3割程度の120億円とみられる民生用の脱臭機市場である。価格はオープンだが,実勢価格は5万円前後になるもようで,月産3000台を計画する。












