握手を交わす理事会員

会長の信原啓也氏
 ジェーシービーやKDDIなど13社は2005年10月25日,非接触モバイル決済サービスの早期普及を目指す団体として,「モバイル決済推進協議会」を設立した。非接触IC決済サービス「QUICPay」を協議会の推奨サービスとし,同サービスの決済インフラの整備やサービス開発,機能拡張,共同プロモーションなどを行っていく。

 会員団体は39社,参加予定の団体は10社である。設立初年度の理事会員は13社。イオンクレジットサービス,オーエムシーカード,オリエントコーポレーション,クレディセゾン,KDDI,ジェーシービー,ジェイティービー,セントラルファイナンス,ディーシーカード,トヨタファイナンス,ボーダフォン,UFJニコス,ユーシーカードである。

 会長に就任したジェーシービー取締役社長の信原啓也氏は,「コンビニなど小額決済市場を取り込むことで,クレジットカードの利用拡大を狙う。携帯電話は,決済プラットフォームとしての素地がいまや十分整った。携帯電話を用いて,健全で秩序ある決済インフラを構築していきたい」と意気込みを語った。

 同協議会が推すQUICPay方式とは,FeliCa機能を搭載する携帯電話機または非接触のFeliCaカードで取引を行う決済サービス。利用した分だけを後払いするポストペイ方式で,代金の請求や口座振替は,登録したクレジットカードを利用して行う。クレジットカードをそのまま利用する場合に比べ,サインが要らず,リーダにFeliCa端末をかざすと約1秒で決済処理が可能なため,コンビニやカフェなどの小額決済に向くという。