米Motorola, Inc.は,2005年第3四半期(2005年7月~9月)の売上高が対前年同期比26%増,過去最高の94億2400万米ドルに達したと発表した。同社の4つの事業部門のすべてで売り上げを伸ばした。営業利益は同71%増の11億1100万米ドルである。

 好決算を牽引したのは,携帯電話機だ。この第3四半期の出荷台数は過去最高の3870万台。前年同期に比べると66%増である。市場シェアも前年同期から5.5ポイント増の19%を獲得したとしている。この結果,同事業は売上高が対前年同期比41%増の56億米ドル,営業利益が同52%増の5億9700万米ドルと,大幅な増収増益となった。記録的な業績の牽引役となったのは,薄型端末「RAZR」である。RAZRはこの四半期だけで650万台以上を売り上げ,累計販売台数は1200万台に達したという。これに加えて,音楽や動画を楽しめる高機能端末の好調が,好業績につながったと同社は説明する。

 好調な業績は第4四半期も続くとみられる。同社は第4四半期の売上高を103億~105億米ドル程度と予測している。前年同期の88億4000万米ドルに対して大幅増になることは間違いない。1株当たりの純利益も,前年同期の0.28米ドルから0.32~0.34米ドル程度へ上昇する見通しだ。

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