米Marvell Semiconductor, Inc.は,次世代無線LAN「IEEE802.11n」に向けたチップ・セット「88W8360」を発売した(発表資料)。2005年10月10日に次世代無線LANを推進する企業グループが「EWC(Enhanced Wireless Consortium)」を結成しており(Tech-On!の関連記事),その仕様に基づく初めての製品とする。対象製品は,ネットワークのアクセス・ポイント,パソコンのほか,セット・トップ・ボックスをはじめとする家庭向けのデジタル機器。現在サンプル出荷中で販売価格は個別に対応する。

 今回発表したチップ・セットは,RF用ICと,MAC制御やベース・バンド処理などを行うICで構成する。伝送速度は最大300Mビット/秒。利用する帯域は2.4GHz帯と5GHz帯で,帯域幅は20MHzあるいは40MHzである。