デジタル家電同士を相互接続するためのミドルウエアの次期仕様「DLNA(digital living network alliance)version 1.5」が2006年第1半期中に登場する。DLNAの普及促進を進める業界団体の米DLNAが,CEATECの会場で発表した。同団体は,2005年9月27日に開始したばかりの,相互接続性のロゴ認証プログラムで認定を受けた製品が既に11製品あることも発表した。

 DLNAは現在,2004年6月に策定された「DLNA ver. 1.0」が最新仕様。ver.1.5では,デジタル・カメラやプリンタなど,各種周辺機器の種類を認識し,接続先を選べるようにする機能「Smart Remote Controller」を搭載する。また,近距離無線方式のBluetoothに対応する。動画を伝送するプロトコル「RTP」にも対応する,という。

 一方,コンテンツの著作権保護対策である「DTCP-IP(digital transmission content protection over internet protocol)」は含まない。「DTCP-IPは,DLNAの枠組みで2005年末に実装のガイドラインをまとめる予定」(米Sony Electronics社のVice Presidentで,DLNA Chairman,Board of DirectorのScott Smyers氏)とする。

既に11製品が「合格」

 DLNAは,製品間の相互接続性をテストし,合格した製品に認証ロゴを発行するプログラムを9月27日に開始した(関連記事。開始からわずか1週間で既に,11製品が認定ロゴを取得した,という。それらのうち,発表の場で展示したのは以下の8製品である。

 ・ソニー製 「Sony VAIO type X Living (VGX-XL70LS)」
 ・同    「Sony VAIO type T Living (VGN-TX90PS)」
 ・韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.製「AV Station」
 ・デジオン製「DiXim Media Server」
 ・同    「DiXim Media Client」
 ・同    「DiXim Storage Server」
 ・台湾CyberTAN Technology,Inc.製
       「Wireless Digital Media Adaptor(MA100)」
 ・スイスBridgeCo AG製 「Wireless Audio Adaptor 3.0」