4機種,9モデルを順次発売する
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八剱社長。「端末の品揃えの薄さ,これで解消できる」
八剱社長。「端末の品揃えの薄さ,これで解消できる」
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WX300は「通話メイン派」向け,WX310は「通信機能重視派」向けと位置付けられている
WX300は「通話メイン派」向け,WX310は「通信機能重視派」向けと位置付けられている
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 ウィルコムは音声通話向けPHS端末の品揃えを拡充する。2005年11月中旬以降,4機種を順次発売していく。併せてデータ通信の新たな割引プランを用意し,新規ユーザーの獲得を図る(発表資料1発表資料2)。

全機種QVGAでフルブラウザ対応

 新たに投入するのは,京セラ製の「WX300K」と「WX310K」,三洋電機製の「WX310SA」,日本無線製の「WX310J」。WX300は主に音声通話を用いるユーザーに向けた低価格機,WX310は音声通話に加えデータ通信も用いるユーザーに向けた多機能機という位置付けである。全機種において240×320画素(QVGA)の液晶ディスプレイとフルブラウザ機能を備えているほか,パソコンと接続してデータ通信に使うことが可能だ。パケット通信時のデータ通信速度は,WX310の3機種は128kビット/秒,WX300は32kビット/秒である。

 併せて発表したデータ通信の料金プランは,「データ定額」と呼ぶもの。KDDIの「ダブル定額」などと同じく,定額制と従量制を組み合わせた料金プランである。2005年5月に開始した音声通話の定額制プラン「ウィルコム定額プラン」(Tech-On! 関連記事)の契約者を対象としている。データ定額とウィルコム定額プランを合わせた月額利用料は,その月に利用したパケット通信量に応じて下限が3950円,上限が6700円。パソコンを接続してデータ通信する場合は上限が9200円となる。

「年度内400万契約が見えてきた」と八剱社長

 製品発表の記者会見でウィルコム 代表取締役社長の八剱洋一郎氏は「ユーザーに対する調査の結果,ウィルコムに対する大きな不満の1つとして『端末の品揃えの薄さ』があった。今回の新製品投入によりこうした不満を解消できる」と意義を強調した。同社は音声通話の定額制プランが奏功して,この半年で40万契約の新規ユーザーを獲得し,2005年8月末時点でのユーザー総数が336万契約に達している。今回の新製品投入により,「2005年度内に400万契約を達成するという目標に対する手応えが出てきた」(八剱氏)としている。