在京各局アナウンサーによる「地上デジタル推進大使」が1セグメント放送をアピール
在京各局アナウンサーによる「地上デジタル推進大使」が1セグメント放送をアピール
[画像のクリックで拡大表示]
パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P901iTV」
パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P901iTV」
[画像のクリックで拡大表示]
三洋電機製の「W33SA」
三洋電機製の「W33SA」
[画像のクリックで拡大表示]
発表会場では,カーナビで1セグメント放送を受信するデモも実施していた
発表会場では,カーナビで1セグメント放送を受信するデモも実施していた
[画像のクリックで拡大表示]

 日本放送協会(NHK)と在京民放キー局5社などは,携帯機器に向けた1セグメントの地上デジタル放送の本放送を2006年4月1日に開始することを発表した。これに合わせてNTTドコモとKDDIは,1セグメント放送の受信機能を備えた商用に向けた携帯電話機の開発機を初めて公開した。

 1セグメント放送は当初,関東,中京,近畿圏の民放テレビ局とNHKの各地の放送局などでサービスを開始し,その後順次サービス地域を拡充していく。放送内容は,据置型テレビ向けとして既に本放送を始めている12セグメントの地上デジタル放送と同じである。ただし,携帯電話機の持つ通信機能を用いることで,放送中の番組内容と連携したWWWコンテンツを閲覧するといった使い方が可能である。サービスの愛称として,1セグメント放送になぞらえた「ワンセグ」を用いる。

 NHKと在京キー局が共同で2005年9月27日に開催した発表会では,NTTドコモがパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P901iTV」,KDDIが三洋電機製の「W33SA」を披露した。P901iTVについては仕様も発表している。1セグメント放送とアナログ・テレビ放送のチューナを内蔵しており,連続視聴時間は順に2.5時間,1.5時間。ちなみに連続待ち受け時間は静止時460時間,移動時350時間。連続通話時間は140分である。2.5インチ型で240×320画素のTFT液晶ディスプレイを備える。

 いずれも具体的な発売時期については明らかにしていないものの,発表会では実機を用いた動態デモを実施していた。また,2005年10月4日~8日に千葉市の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2005」において展示する。

 このほか,ボーダフォンは今回の発表会において,2005年5月の「技研公開2005」で公開したシャープ製試作端末「V801SH-DTV」を用いてデモ展示を実施していた(Tech-On! 関連記事1関連記事2)。

2006年4月1日に1セグメント放送を開始する放送局

関東広域圏

NHK,テレビ朝日,テレビ東京,東京放送(TBS),日本テレビ放送網,フジテレビジョン

中京広域圏

NHK,中京テレビ放送,中部日本放送,東海テレビ放送,名古屋テレビ放送

近畿広域圏

NHK,朝日放送,関西テレビ放送,毎日放送,讀賣テレビ放送

その他地域のNHK

青森,盛岡,仙台,秋田,山形,福島,水戸,甲府,新潟,長野,富山,岐阜,静岡,津,大津,京都,神戸,奈良,和歌山,福岡,沖縄の各放送局

その他地域の民放テレビ局

テレビ埼玉,千葉テレビ放送,北日本放送(富山),テレビ愛知,岐阜放送,静岡放送,三重テレビ放送,テレビ大阪