携帯電話機のカメラ機能はあくまでメモ用として使う——。こんなユーザー動向がアイシェアの調査で明らかになった。メール転送サービスを提供するアイシェアは,同サービスの無償利用ユーザーを対象に,デジタル・カメラと携帯電話機のカメラに関する意識調査を実施,20代~40代の男女1299件の回答を得た。これによると,特に20代後半から30代で,携帯カメラは記録・メモに使うとの意見が多く聞かれたという。

普及率の高いカメラ付き携帯電話機だが,カメラとしての不満は少なくない。特に「画像が粗い」ことに不満を抱く人は20代で32.4%,30代で35.3%,40代で37.6%と多い。また,「ぶれる」のが不満だとした人は20代で15.1%,30代で12.5%,40代で11.8%となった。20代では「シャッター音が大きい」点を挙げる人も15.1%に上る。

年代別にみると,デジタル・カメラの所有率が最も高いのは40代の90.1%だった。30代は85.6%,20代は75.8%である。逆に,携帯カメラの使用頻度は20代が最も高く,40代が最も低い。「どんなデジタル・カメラが欲しいか」との質問には,どの年代でも「高画質」と答える人の割合が50%近くに上った。特に40代では50.2%と画質の向上を求める声が強い。以下,「小さい」と「安価」が各年代10~20%程度でこれに続いた。


デジタル・カメラ/携帯カメラの使用頻度