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 ソニーは,ユーザーの好みに応じて曲を選ぶなど選曲機能を強化した音楽プレーヤ「ウォークマンAシリーズ」5機種を2005年11月19日に発売する(発表資料)。5機種のうち,2機種がハード・ディスク装置(HDD)を利用するタイプ,3機種がフラッシュ・メモリを利用するタイプである。HDDタイプは1.5インチまたは2インチの有機ELディスプレイを採用。重力加速度センサを搭載して,落下の衝撃からHDDを保護する機能を備えた。

 市場推定価格は,HDDの容量が20Gバイトの「NW-A3000」が3万5000円,6Gバイトの「NW-A1000」が3万円。フラッシュ・タイプで記録容量が2Gバイトの「NW-A608」が3万2000円などである。

 今回ソニーが強調したのは,「選曲機能に様々なインテリジェンスを持たせた」(ソニー コネクトカンパニー コ・プレジデントの辻野晃一郎氏)こと。具体的には,シャッフル再生の途中でユーザーの好きなアーティストと近いジャンルの曲の候補をディスプレイに表示してユーザーに選ばせる機能や,ユーザーの再生履歴を基に選曲する機能,特定の年代を指定してその範囲で選曲する機能などである。

 音楽プレーヤ市場で先行する米Apple社に対抗する戦略としては「水平・オープン」戦略を挙げた。例えば,音楽の符号化方式にはMP3やATRACを採用し,2005年12月にはファームウエアの更新でWMAにも対応できるようにする。音楽配信サービスは,「オープン性が高い」(ソニーの辻野氏)レーベルゲートのサービス「Mora」と連携するという。