DVB-H推進プロジェクトのブース
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試験サービスで使われるNokia社の端末
試験サービスで使われるNokia社の端末
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試験サービスで使われるSiemens社の端末
試験サービスで使われるSiemens社の端末
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 現在,ベルリン市とその隣のポツダム市では,携帯電話機などの携帯機器向けの地上デジタル・テレビ放送の規格である「DVB-H(digital video broadcasting-handheld)」に基づく試験サービス「Berlin-Potsdam DVB-H pilot project」が始まっている。「IFA2005」には,その取り組みを紹介するブースが設けられていた。

 同試験サービスには,自治体の支援のもと,携帯電話事業者,コンテンツ事業者,ソフトウエア開発企業などが参加している。試験サービス向けのネットワークは2005年2月から稼動が始まっており,現在では15のテレビ番組,20のラジオ番組,16の双方向番組が見られるという。

 現在,同サービスを視聴できるのは関係者に限られている。説明員によると,ドイツSiemens社の小型端末を利用しているのは100人程度といい,試験の規模は小さいようだ。試験サービスは2006年春以降にいったん終え,その後は一般の視聴者も参加できるようにしたいという。2006年6月には,サッカーの「FIFAワールドカップ2006」がドイツ国内各地で開催される。そのサッカーの試合を携帯機器で見せる,というのが参加者の一致した目標になっているようだ。