日立製作所製の「W32H」。筐体色はソリッドシルバー
日立製作所製の「W32H」。筐体色はソリッドシルバー
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音楽の再生画面
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ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W32S」。筐体色はラグジュアリーピンク
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W32S」。筐体色はラグジュアリーピンク
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リーダー/ライターと通信中は「リングアンテナ」と呼ぶ部分が緑色に淡く光る
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10種類の着せ替えパネルも用意
10種類の着せ替えパネルも用意
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 KDDIは,非接触ICカード方式「FeliCa」機能を装備するCDMA 1X WIN対応の携帯電話機「W32S」「W32H」を正式に発表した(発表資料)。2005年9月上旬に発売する。今回発表した携帯電話機および,FeliCa機能を使うサービス「EZ FeliCa」の概要については同年7月に既に発表していたが(Tech-On!関連記事),携帯電話機の詳細な仕様やEZ FeliCaのサービス・プロバイダを公表するのは今回が初めてである。

WINにはEZ FeliCa標準搭載へ

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W32S」は有効画素数125万の固体撮像素子と2.2インチ型のQVGA液晶パネルを備え,重さは118g。外形寸法は48mm×98mm×23mmと手のひらに収まるサイズに抑えた。FeliCaのリーダー/ライターと通信中は「リングアンテナ」と呼ぶ部分が緑色に淡く光り,ユーザーに通信状態を知らせるようになっている。45.5Mバイトの内蔵メモリには,BREWのアプリケーションや着うたフルのオーディオ・データ,写真データなどを混在できる。これまではBREWアプリケーションとデータを格納する領域を専用化して分けていたが,今回はこの制限を取り払った。筐体色は「ラグジュアリーピンク」「ルナシルバー」「フレームオレンジ」の3色。10種類の着せ替えパネルも用意した。

 日立製作所製の「W32H」は,音楽プレーヤ機能を充実させた。着うたフルだけでなく,「SD-Audio」規格にも対応しており,音楽CDの楽曲を携帯電話機のminiSDカードに転送できる。マイク,リモコン機能付きのヘッドホンやパソコンとの接続に使うUSBケーブルも同梱する。固体撮像素子の有効画素数は128万,液晶パネルは2.2インチ型のQVGA品である。米Microsoft Corp.のアプリケーション・ソフトウエア「Word」や「Excel」など,パソコンで作成されたデータを閲覧可能な「PCドキュメントビューアー」やフル・ブラウザも搭載する。筐体色は「ソリッドシルバー」「フロストグリーン」「ラピスホワイト」の3色である。

 今回は2機種のみの発表だが,EZ FeliCa対応の機種を順次増やしていく計画。「WIN標準搭載を目指している」(同社)。

「モバイルSuica」を含め19のサービス・プロバイダを確保

 製品投入と同時にEZ FeliCaサービスを開始する。現在のところ19の事業者が電子マネーやポイント蓄積のサービスを予定している(発表資料)。携帯電話機を定期券や電子マネーとして使うJR東日本の「モバイルSuica」にも対応しており,サービスは2006年1月から。残りの18のサービスは2005年9月から開始する予定という。