2005年7月27日,一部報道機関がJR東日本とNTTドコモが各種電子マネーのリーダーの1本化を目指していると報じた。報道によると,JR東日本が手掛ける電子マネー「Suica」を軸に,ビットワレットの「Edy」など他の電子マネー事業者に対して統合システムへの参加を呼びかけるという。

 この報道に対して,NTTドコモは「回答を差し控えたい」とし,JR東日本は「数ある検討項目の1つとして,NTTドコモと議論していることは確か」とした。一方,電子マネーの普及を巡りJR東日本と競っているビットワレットは「今回の報道に対してコメントできない」とした。

 NTTドコモは昨年から非接触ICカード機能「FeliCa」を搭載した携帯電話機を発売しており,契約数は500万を超えている。SuicaもEdyもFeliCa上で利用できる電子マネーであるため,システムの統合は容易と見られている。Suicaの利用可能店は約1000店,Edyは約2万店である。