図1 車載PCに対応させたコンセプト・カー
図1 車載PCに対応させたコンセプト・カー
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図2 車内の様子。車の前方にあるのが英Airspan社のWiMAX用基地局。
図2 車内の様子。車の前方にあるのが英Airspan社のWiMAX用基地局。
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 米Intel Corp.は,東京ビッグサイトで開催された展示会「ワイヤレスジャパン2005」で,車載パソコンを搭載したコンセプト・カーを公開し,車載パソコンからWiMAX経由でインターネットに接続するコンセプトを紹介した。ただし,このコンセプト・カーでインターネット接続に利用したインタフェースは,無線LANである。

 同社が実演に利用した車載パソコンは,同社のマイクロプロセサ「Pentium M」を搭載し,クルマのオーディオ機器などを設置する場所に装着して利用する。コンセプト・カーは,ドイツBMW社の「Mini Cooper」を基にしている(図1)。Intel社はこの車を2005年3月のドイツの展示会「CeBIT 2005」で初披露した。今回のデモでは,英Airspan Networks,Inc.のWiMAX対応基地局を介してインターネットに接続するイメージを紹介した(図2)。

 車載パソコンの機能は,WiMAXのほか,無線LANの「WiFi」,カーナビゲーション,音楽プレーヤ,ゲームなど。車の後部座席では,航空機の座席のようにディスプレイが用意されており,インターネット接続やゲームが楽しめるようになっている。


※※記事公開当初,米Intel社は併設セミナーにおける講演で「車載パソコンからWiMAX経由でインターネットに接続した」などと説明していましたが,米Intel社の日本法人であるインテルから「英Airspan社の機器を展示したのは,将来はWiMAXで接続できるようになるというコンセプトを示すため。実際のインターネット接続はWiFiで行った」と,一部訂正する申し入れがありました。このため,記事を修正いたしました。