Samsung社の営業利益(単位:兆ウォン)

液晶テレビ向けパネルの出荷内訳

携帯電話機の出荷内訳(単位:百万台)
 韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,2005年第2四半期(2005年4~6月)の売上高が対前年同期比9%減の13兆5900億ウォンだったと発表した(PDF形式の発表資料)。営業利益は同56%減の1兆6500億ウォン。営業利益率は半導体部門で20ポイント,液晶部門で32ポイント落ち込んでいる。

 液晶部門の売上高は2兆1200億ウォン,営業利益は100億ウォンだった。前年同期に比べると,14%の減収,営業利益率は33%から1%へ,32ポイントもの下落である。ただし,第1四半期に比べると売上高は増加,営業利益はほぼ同等となった。液晶テレビ向けの出荷数量は直前期比で39%増加,特に画面サイズが32インチ型以上のものは69%の伸びを見せている。一方で価格は32インチ型で12%下落するなど厳しい状況が続き,利益率は回復していない。

 半導体部門の売上高は4兆1700億ウォンだった。メモリの売上げが前年同期から10%,システムLSIの売上げが28%落ち込み,部門全体では9%の減収となった。ただし,直前の第1四半期と比べると,システムLSIは液晶ドライバICの売上げが伸びたため,やや回復した。営業利益は1兆1000億ウォンで,前年同期には47%だった営業利益率は27%まで下がった。

 通信部門の売上高は対前年同期比10%減の4兆4600億ウォン,営業利益は同34%減の5300億ウォンとなった。携帯電話機の出荷台数は,直前期の2450万台に対して2440万台にとどまっている。韓国国内市場が低迷したため,同市場におけるシェアを直前期の48%から51%に引き上げたものの,出荷数量は減少した。平均販売価格も,直前期から数パーセント下落している。

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