ソニーは,同社製の28インチ型液晶テレビ「KDL-L28HX2」に不具合があったとして,無償で点検,修理を開始した(発表資料)。無償点検・修理の対象となるのは,2003年11月から2005年5月にかけて製造した約1万6000台である。

 不具合は,ディスプレイ・ユニットの設計・製造上の不備によるもの。同ユニットでは,絶縁シートを挟んでシャーシに対して基板が平行に設置されているが,当該機種の一部製品では,基板とシャーシがそれぞれ逆向きに反り返っており,仕様よりも密接した状態にあった。さらに基板に実装したコンデンサの足が規定値よりも長かったため,経年変化や外部からの衝撃があった場合,コンデンサの足が絶縁シートを貫通してシャーシに接触し,ショート状態になる可能性があるという。