DVDレコーダはHDTV対応で10万円以下,単体で99米ドル以下へ,NECエレの新LSIが実現
NECエレクトロニクスはDVDレコーダに向けたLSIを2品種開発した。HDTV録画に対応したハード・ディスク装置(HDD)内蔵型DVDレコーダに向けた「EMMA2RH」と,低価格のDVDレコーダに向けた「EMMA2R-FE」である。いずれも2005年10月のサンプル出荷,2006年初頭の量産を目指しており,サンプル価格はEMMA2RHが2万円,EMMA2R-FEが5000円である。
3番組同時録画が可能
EMMA2RHは,HDTV対応DVDレコーダの映像/オーディオ処理を担う,いわゆるバックエンドLSI。同社が2003年9月に発表したHDTV向けシステムLSI「μPD61160」と2004年3月に発表したDVDレコーダ用バックエンドLSI「μPD61181」を統合し,さらなる改良を加えたものである。64ビットRISC型CPUコアや32ビットRISC型CPUコアをはじめ,合計12個のCPUコアを内蔵し,多数の映像ストリームを同時に処理できるようにした。例えば,アナログ放送の2番組とデジタルHDTV放送の1番組を録画しながら,録画中のデジタル放送を視聴できる処理能力を備える。また,アナログ放送とデジタル放送を同時に録画しつつ,録画済みのデジタルHDTV放送の番組をレート変換しつつ,記録型DVD媒体にムーブすることも可能という。同社従来品を使ってHDTV対応のHDD内蔵型DVDレコーダを構成する場合,主要LSIは8チップになるが,今回の開発品を使えば4チップに減らせるという。ソフトウエアの開発効率が高まる利点もある。今回のLSIにより「レコーダの価格で10万円以下を狙える」(NECエレクトロニクス)としている。
基板面積を60%削減可能に
EMMA2R-FEは記録型DVD装置を構成するフロントエンド回路の中のRFアンプを除く信号処理回路と,DVDレコーダ用のバックエンド回路を1チップに集積したもの。DRAMやフラッシュEEPROMを外付けするだけで,DVDレコーダに必要な回路を構成できる。部品点数や基板面積を従来の60%に削減できるとしており,HDDを内蔵しない単体DVDレコーダの価格で99米ドルも視野に入るとする。
なおEMMA2RH,EMMA2R-FEともに,デジタル機器の開発効率を高めるために同社が提唱している用途横断型の開発プラットフォーム「platform OViA」に則ったものである。














