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【AABC】三洋電機,Ni-Co-Mn系とスピネル型Mn系を混合した正極材のLiイオン2次電池を発表

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2005/06/15 17:33
田野倉 保雄=日経エレクトロニクス

 三洋電機は,正極にNi-Co-Mn系とスピネル構造のMn系を混合した材料を用いたLiイオン2次電池を,米国ホノルルで2005年6月13日〜17日に開催されている自動車向け電池関連のカンファレンス「The 5th international Advanced Automotive Battery & Ultracapacitor Conference(AABC)」で発表した。現在,Liイオン2次電池の特性を高めるために,正極材料を従来のCo系からMn系やNi-Co-Mn系などに変える試みがなされているが,「今回のようにNi-Co-Mn系とスピネル型Mn系を混合することで,特性を高められるアプローチもある」(同社)ことを示した格好だ。

 スピネル型Mn系は信頼性が高い,コストが安いといった特徴のほか,電池の出力を高めることが可能である。多くの電池メーカーは「こうした特徴を車載用途などで生かしたい」と考えているが,スピネル型Mn系は保存性が良くないため特性が低下するという欠点も併せ持つ。例えば,同系を正極材料に用いた,いわゆる18650セルを+45℃,電圧3.8Vの状態で 30日間保存した場合,容量が20%程度低下してしまう。ちなみに,Ni-Co-Mn系の場合の容量低下は10%弱である。
 
 今回,三洋電機はNi-Co-Mn系とスピネル型Mn系を混合して正極材料にすることで,保存時の容量低下がスピネル型Mn系はもちろん,Ni-Co-Mn系よりも低い7%程度であることを見出した。こうした結果を得られたのは「両者を混合したことで,通常とは異なるエネルギー状態と結晶構造が形成されたため」と同社はみている。現行のLiイオン2次電池の正極材料に対して高い性能を秘めているという。
 
 なお,AABCは2005年6月13日〜14日の期間中,「The 1st International Symposium on Large Ultracapacitor Technology and Application(UCAP)」「The 1st International Symposium on Large Lithium Ion Battery Technology and Application(LLIBTA)」「The 1st International Symposium on The Use of VRLA Batteries in Traction Applications(VRLA Traction)」の3つのシンポジウムとして開催されている。三洋電機はこのうちLLIBTAで今回の発表を行った。

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