林原生物化学研究所,三菱化学メディア,東芝の3社は,次世代光ディスク規格の1つである「HD DVD」の追記型媒体「HD DVD-R」の量産を実現する有機色素を開発した。同時に,日立マクセルと三菱化学メディアは,この有機色素を使用して,既存の追記型DVDの量産ラインでHD DVD-R媒体を試作してみせた(図1)。試作品の記録層は単層で容量は15Gバイト,記録速度は等倍速である。両社は,2006年春に東芝などがHD DVDレコーダを発売するのに合わせてHD DVD-Rの販売を開始する予定である。実際に量産する際にも,従来の追記型DVD媒体の製造設備をほぼそのまま利用できるという(図2)。
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